この本は日本に昔から伝わる多くの色の名前から22色を紹介したものです。
「色の名前を言ってみて。」と問いただしてみると、赤・青・黄・緑・紫など基本的な色の名前が思いつくかもしれません。
これらの色は基本色と呼ばれます。
ですが、イメージや特徴から色の名前がついているものも多くあります。
こうした色のことを「伝統色」や「慣用色」と言います。
日本では古来よりたくさんの色が使われてきました。
桜色、浅葱色、茄子紺など植物に由来してつけられた色の名前や、鴇色、鶯色、鼠色など動物からつけられた色の名前はまさにイメージや特徴から名前がついたものですね。
”赤”にも「紅色」や「朱色」などの慣用色名があり、こうした色の名前を聞くとなんとなく趣を感じることができませんか。
近年では伝統的な日本古来の色彩は海外でも注目されているようです。
ぜひ手に取り、長く続く日本の伝統的な色の名前を目で味わってみてはいかがでしょうか。