タミーには、1歳の弟がいる。最近、お父さんとお母さんが弟ばかりかまっているのが、おもしろくない。
9歳の誕生日に古道具屋でひとめぼれした赤いトランクを買ってもらう。
元の持ち主は有名なマジシャンで、ネタ入れに使っていたらしい。
熱を出した弟の心配ばかりする、お父さんたちを困らせてやろうと、家出をすることに!
すると、トランクの中にあった、黄色いエンピツが話しかけてくる。
ドンガエと名乗るエンピツは、自分でかけた魔法でエンピツになってしまい、元に戻せる魔術師を探したいという。
タミーが、ドンガエをポケットに入れ、赤いトランクを持ち立ちあがった途端、目の前がまっくらに。
気が付くと、そこは草原の中の小高い丘だった…
あっさりトランクの持ち主がみつかったり、マジックショーに出演することになったり、
予期せぬ転換続きで、飽きさせないストーリー。
クボ桂汰さんのちょっと独特な絵もあいまって、楽しく読める1冊。
最後には、だれでも使える魔法を覚えられますよ。
旅行やおでかけを控えている今、旅の気分を味わってみませんか?