2020年08月の一冊

2020年08月の一冊

いとの森の家

ポプラ社(外部サイトにリンクします)

東直子/著

いとの森の家

福岡市内の団地暮らしだった加奈子は、父の突然の思いつきで、山々に囲まれた小さな村に引っ越すことになった。
都会とのギャップにとまどいながらも、すぐに仲良しの友達もでき、自然の豊かな恵みに満ちた田舎の暮らしに魅了されていく。

そこで加奈子が出会ったのはおハルさん。
外国のおうちみたいなステキな家に住み、いつも美味しいケーキを焼いてくれるおばあさん、おハルさんは子どもたちの人気者だった。
しかし、大人たちの中には彼女を悪く言う人もいた。

それはおハルさんが毎月訪れている死刑囚への慰問が原因だった。
なぜおハルさんは、死刑になるような人に会いに行くのか…?

悪いことをして死刑になるような人に、優しくすることはいけないことなのか…?

加奈子はおハルさんからさまざまな話を聞くようになり、命の重みや死について、生きていくことについて、考えるようになっていく。

 

この作品は、2015年にNHKでドラマ化もされています。

ドラマでは、おハルさんを樹木希林さん、加奈子を永作博美さんが演じています。

 

加奈子の眼差しで描かれる瑞々しくあたたかな物語、ぜひ読んでみてください。

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