2021年04月の一冊

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橋の上の子どもたち

講談社(外部サイトにリンクします)

パドマ・ヴェンカトラマン

橋の上の子どもたち

この物語は実際にあったことをもとに書かれた物語です。

暴力をふるう父とそれを許してしまう母。そんな家族から逃げ出そうと、インドに暮らす

ヴィジは障害をもつ姉ラクとともに家出をします。けれど子ども二人の生活は思っていた

以上に厳しいものでした。空腹を抱える毎日。ごみの中から食べられるものを探すことも

ありました。暑い中、一日中ごみの山に登って金属やビンを集め、わずかばかりのお金を得ます。

日本で暮らす私たちには考えられないような生活です。でも、きらっと輝くような幸せなひと時も確かにあるのです。

ヴィジは何度も困難や不幸な出来事にあいながら、一緒に暮らす仲間とともに、知恵と勇気と愛情で何とか切り抜けていきます。

夢にむかって力強く一歩を踏み出す橋の上の子どもたちにエールを送りたくなるような物語です。小学3年生から読めます。

 

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