2024年10月の一冊

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だれもしらない小さな家

岩波書店(外部サイトにリンクします)

エリナー・クライマー/作 小宮由/訳 佐竹美保/絵

だれもしらない小さな家

今月は、心がほっこり温まる、かわいらしい物語をご紹介します。

ある町のとおりに、二つの大きなマンションにはさまれた、小さな家がありました。

小さな家は長い間誰も住んでおらず、ひどく傷んでいました。

そんな家を気に入って、よくのぞいていたのが、両隣のマンションに住むアリスとジェーンでした。ある日、2人が家のドアノブを回すと…ガチャリ! 扉が開いたのです。

2人はおうちごっこをすることにしました。

きれいに掃除をして、テーブルや椅子を置いてみると、家の中はとてもすてきで、かわいらしく見えました。

でも、ごっこはごっこ。ここは自分たちの家ではありません。

あたしたちのうちだったらなあ。

二人が少ししょんぼりしていると、同じく隣のマンションに住むオブライエンさんがやってきました。

オブライエンさんは手作りのおいしいクッキーを売りに毎日出歩いていましたが、なかなか売れずに悩んでいました。

それなら、ここをお店にすればいいじゃない!

アリスとジェーンが窓に「おいしいクッキーあります」と貼り紙をすると、お客さんがどんどんやってきました。

クッキーがなくなりかけた頃、

「いったい何事だ?」大家さんがやってきました。

「でていけ!」とどなる大家さんにジェーンがクッキーをさしだすと……

あとは読んでのお・た・の・し・み!

何度も読み返したくなる、すてきなお話です☆

(小学校低学年~)

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