今月は、心がほっこり温まる、かわいらしい物語をご紹介します。
ある町のとおりに、二つの大きなマンションにはさまれた、小さな家がありました。
小さな家は長い間誰も住んでおらず、ひどく傷んでいました。
そんな家を気に入って、よくのぞいていたのが、両隣のマンションに住むアリスとジェーンでした。ある日、2人が家のドアノブを回すと…ガチャリ! 扉が開いたのです。
2人はおうちごっこをすることにしました。
きれいに掃除をして、テーブルや椅子を置いてみると、家の中はとてもすてきで、かわいらしく見えました。
でも、ごっこはごっこ。ここは自分たちの家ではありません。
あたしたちのうちだったらなあ。
二人が少ししょんぼりしていると、同じく隣のマンションに住むオブライエンさんがやってきました。
オブライエンさんは手作りのおいしいクッキーを売りに毎日出歩いていましたが、なかなか売れずに悩んでいました。
それなら、ここをお店にすればいいじゃない!
アリスとジェーンが窓に「おいしいクッキーあります」と貼り紙をすると、お客さんがどんどんやってきました。
クッキーがなくなりかけた頃、
「いったい何事だ?」大家さんがやってきました。
「でていけ!」とどなる大家さんにジェーンがクッキーをさしだすと……
あとは読んでのお・た・の・し・み!
何度も読み返したくなる、すてきなお話です☆
(小学校低学年~)