今月は、新年にぴったりの絵本『もっちーん』を紹介します。赤い表紙に白いおもちがかわいらしい一冊です。
ちょうど12月の乳幼児向けのおはなし会の担当だったので、プログラムに組み込んでみました。
まだ皆おもちを食べられる年齢じゃないけど、もうすぐお正月ということで、季節的にもぴったりです。
おはなし会当日、いよいよ『もっちーん』の出番になりました。
「ぺったん、ぺったん」おもちをつくリズムの心地よさに、大人にも子どもにも笑顔が広がります。
「のりとしょうゆで食べよかな?」
おもちにのりや、きなこやずんだで味付けをしたら…
3,2,1
もっちーん!
「もっちーん!」とおもちが伸びるのと同時に、赤ちゃんたちがお母さんお父さんの手で空へ飛びあがります。かわいい!
「キャ~!!」
なかでも、嬉しそうな声を上げていたのは常連のAくん。Aくんは、いつもは絵本にあまり興味がないのですが、この『もっちーん』は見事に心にささったようで、声を上げて喜んでいました。会が終わった後も、1人で「3,2,1…もっちーん!」と言いながら、何度も絵本のページをめくっていました。
子どもが楽しみながら本と出会う瞬間に立ち会える。
司書として非常に嬉しく、仕事を続けてきて良かったと心から思った一日となりました。
