
町の大通りにできた子ども服のお店のショーウィンドウには、ピアノを弾くうさぎのぬいぐるみがかざられていました。そのうさぎを毎日見に来る女の子、ともちゃん。ガラスに鼻をくっつけて、あんまり熱心にうさぎを見つめるので、ともちゃんはお店の人に注意されてしまいます。けれどもその時、ともちゃんは「満月の晩に また会いましょう」とうさぎが歌っているのを聞きます。
満月の晩。こっそりとベッドを抜け出したともちゃんがうさぎに会いに行くと、不思議なことが起こり、動けるようになったうさぎはショーウィンドウからぴょんと外へ!うさぎはともちゃんを連れて夜の町を走り、大きなビルの中のエレベーターに乗り込みます。ふたりは上へ上へ上って行き、気が付くとエレベーターは透き通った四角い箱になって空にうかんでいて…。
「安房直子絵ぶんこ」シリーズの3冊目。
月のきれいな秋に読みたい、すてきな物語です。
もうすぐ、中秋の名月。最近は雨の日が続いていますが、きれいな満月が見られるといいですね。
